2012年12月15日土曜日

にじいろ会α 第34回

日時:2012年12月15日(土) 10:30-12:00
会場:Aさん宅
講師:N、M
参加人数:4人

早いもので2012年最後の授業となりました。
いつもどおりすっかりはじけている子どもたちの気を引くための隠し武器、ではありませんが、今日のおやつにはみんなの大好きなお団子を持ってきており、それがあるからおやつまで頑張ろうね、と声をかけました。

挨拶も体操も元気がはじけて余っているくらいの子どもたちでしたが、やる気も十分。
前回の宿題のページを開いている子がいたので、せっかくだからとそこをみんなで見て行くところから始めました。
 まだ取りかかっていないページがある子もいたのでみんなで答えを確認しつつ読んで行きます。6歳児向けの本ですが、反対言葉などもすんなり出てくるところをみると、年齢相応にできている部分も大きいようでうれしいです。
 やる気がある子のためにも、冬休み中に取り組むページ数を指定しました。もっとやりたい子もいるかもしれませんね。

学習帳から、「しゃ」「ちゃ」「しゅ」の入った言葉の勉強。
「や」が大きかったり、「ちゃ」と「しゃ」が混ぜこぜになっているものを探して正しく書き直す練習です。「や」が大きくてもついつい習慣でそのまま正しく読んでしまいがちなのは、あえて間違っていることを意識して読んでもらうようにしました。

そして、お楽しみのおやつの時間!
1月からの授業開始を楽しみにしているLちゃんの妹(ラジオ体操は一緒にするのがもう習慣になっています)もいっしょにおやつ。
お団子をお皿に配り終えた頃にはもう最初の子は食べ終えているというスピード。あんこやきなこをのせて美味しくいただきました。

おやつの後は、1月からスタートする4・5歳児クラスの担当になって今のクラスから抜けるNのためとM先生が提案してくれた、お手紙書き。とてもうれしい提案でした。
最後に書いたものをそれぞれ読み上げて渡してくれました。大事にします。

そしてもうすぐお正月ということで年賀状も1人1枚ずつ書きました。大事な人に送ったり渡したりできるといいですね。

最後にお話の時間。
年越しのお話「おおどしのきゃく」(福音館書店 こどものとも)
昔話によくある、いい人のところには福が来て、悪い人のところには来ないというお話でしたが、様子が面白く、特に最後に貧乏神がいじわる夫妻のところに置いて行ったものが強烈で印象的でした。

1月から、先にも書いたとおり、現行クラスに加えて4・5歳児クラスがスタートします。
こちらも4人の予定で、どんな感じになるのか楽しみです。

N記

2012年12月12日水曜日

12月のにじいろ会の様子

今年最後のにじいろ会。今回は何と11家族約20人の子供達が集まってくれました!
上は6歳から下は0歳まで。違う年齢の子供達が同じテーブルでおやつを食べたり、一緒に工作をして遊んだりしているのを見ているとほのぼのします。

いつもはおやつの時間が終わると読み聞かせの時間なのですが、今回は変則的に先に工作をやりました。工作では年の瀬と言うこともあり、今回集まった子供達は見たこと無いであろう「しめ飾り」を作りました。オランダで「しめ飾り」を作るのなんて不可能だろうと思っていたのですが、工作のプロMさんが、今回も素晴らしいアイデアで小さな子供達でも作れるよう準備して来てくれました。まずは茶色のクッキングペーパーを40cmぐらいに切り、筒状に丸めていってから縄のようにくるくるとねじっていきます。それを輪っかにしてセロテープでとめます。その後、前もってギザギザに切ってくれていた半紙を二枚セロテープでとめ、そして緑色の紙から二枚葉っぱを切り取って(葉っぱの周りにはさみで切込みを入れる作業もします)作り、それを又セロテープで貼り付けます。最後はオレンジ色の紙であらかじめ丸く切ってあった”みかん”をセロテープで付けて、自分達で好きにみかんに模様を付けて出来上がり♪皆立派な「しめ飾り」を作れました。


そして12月と言えば、「大掃除」。日本の小学校では子供達が教室の掃除をするのが当たり前ですが、オランダでは子供達が掃除をすることはありません。大掃除が12月と言う概念もありません。そこで、日本の慣習を・・・と言うことで、この企画に辿り着いたのですが、先ほどの工作で出た紙くずなどを掃除してもらおうと’ほうき’と’ちりとり’を渡すと、2歳児の子供達も率先してさっさとお掃除してくれます。ごみが無くなったところで、今度は床拭きのため雑巾を渡すと、説明する間も無く皆せっせこ床を拭き始めます。窓も机も黒板もふきふきふきふき。みーんなとっても真剣に上手に雑巾がけしてくれました。ちゃんとパパママが掃除をしているところを見ているんですね。おまけで『雑巾がけレース』を行ったのですが、勢い余って雑巾が床から離れそのまま走っている子も見受けられました(笑)。





そして今回の本は下記の二冊。
『びんぼうがみさま(日本の昔話)』(福知伸夫 再話・絵/福音館書店 こどものとも)
大晦日の日。貧しい夫婦の家には食べるものもなく、夫婦はため息ばかりついています。仕方がないので大掃除を始めると、なんと押入れにびんぼうがみさまが。逃げ出そうと思いましたが、びんぼうがみさまがお酒を買ってくれ、みんなで飲むことに。「あすのいわいもちもない」とまたため息をつく夫婦に、「今日の夜中、金の神様、銀の神様、銅の神様が通るから、それを捕まえればお金ができるぞ」とびんぼうがみさまが教えてくれました。夫婦は金の神様、銀の神様を捕まえようとしますが、うまくいきません。やっと銅の神様をつかまえた・・・と思ったら、なんとびんぼうがみさまでした。がっかりしてへたりこむ夫婦に、びんぼうがみさまがいいました。「おまえらのためいきがたまらん、たまらん!わしはためいきがだいすきじゃ」。ため息ばかりついているからだめだったのだと気がついた夫婦、それからはため息つかずに一生懸命働きました。すると、びんぼうがみさまもどこかへいってしまいました。と言うお話。
『もうすぐおしょうがつ』 (西村繁男 作/福音館書店)
年末、おじいちゃん、おばあちゃんの家でのお正月の準備の様子を書いた絵本。しめかざりやもちつき、除夜の鐘、としこしそばなどが出てきます。
最後は「お正月」と「げんこつやまのたぬきさん」を歌って終了。
今回も楽しい仲間達と盛りだくさんの企画で大盛況に終えることが出来ました。
2012年を締めくくるのには持って来いの会だったと思います。
今年一年を振り返ると、本当に色々なことをやって来ました。どれを思い出しても楽しい記憶ばかり。皆さん、今年一年お疲れ様でした。そしてありがとう。来年もどうぞ宜しく。
Love子記




2012年12月1日土曜日

にじいろ会α 第33回

日時:2012年12月1日(土) 10:30-12:00
会場:A さん宅
講師:M, A
参加人数:4人

今日も元気な子供達。出席カードのスタンプ押し・挨拶・ラジオ体操が終わるまでの短時間でも、まあ賑やかなこと。取り敢えず、元気が有り余っている子供達を席につかせ、練習問題。小さい「ゃ・ゅ・ょ」「っ」が混じっている言葉の読み取り練習に重点を置きました。今まで騒いでいた子供達も真剣に集中しています。各々で1ページを終える時間が違うから、4人と言えども皆のスピードを合わせるのが大変。皆ほぼ間違い無しで練習問題を解けていたけど、『しゅりけん』と『もっきん』の語彙は知らないようでした(オランダではこれらに触れる機会が無いですもんね)。

休憩を挟んだ後、さらに子供達はパワーを蓄えたようだったので、子供達に身体を使うミニ劇「ブレーメンの音楽隊」をやってもらいました。まずはM先生が「ブレーメンの音楽隊」の本を読み聞かせます。その後、Lちゃんがロバ、L君が犬、Yちゃんが猫、そしてK君がにわとりを演じました。1回目は皆セリフをうろ覚えだったので、M先生が一行ずつ本を読みその後それぞれの役がセリフを繰り返すと言った感じだったのですが、2回目は子供達も流れをつかみ、自分達でセリフを発していました。こうやって役になりきって”日本語”を発すると言うのも、面白いアイデアだなと思いました。途中泥棒役をAが演じたのですが、泥棒を追いやろうとする(倒そうとする)動物達の本気度と言ったら・・・。本当に倒されそうでした(苦笑)。



その後『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし(レオ・レオニ)』と言うお話を読みました。このお話は冬に備えて働かないネズミ、フレデリックのお話なのですが、とても心温るお話でした。

少し時間が余ったので、最後は皆で日本の動揺を歌いながら椅子取りゲームをしました。

今年もあと残すところ1回。4人の内二人が冬休みの間日本に帰国するので、来年二人の日本語力がどれだけ伸びているか楽しみですね。

A記